継続する

私が社長に就任して、今年で14年目になります。
この14年で、社会情勢は大きく変化しました。リーマンショック、東日本大震災に見る人の絆の再確認とエネルギー問題、コロナ渦など。。。
当社でも様々な出来事がありました。その一番は、事業の柱のひとつであった金融機関への技術者派遣事業が縮小へと向かい、それに代わる新たな柱として開発に着手した自社製流通MDシステムの産みの苦しみでした。非常に大変でしたが、組織としてのいい経験になったと思います。
近年は、システム開発や運用業務における品質の更なる向上とコスト抑制のニーズへの対応、ディーラー業においてもクラウドサービスを掲げる県外企業との競争に対して社員一丸となって取り組んでおり、その結果、昨年は好業績をおさめることができました。

「企業30年説」というものがあります。

「過去100年間のデータを分析してみると、創業してから 30年前後で消えていく企業が極めて多いことがわかった」と、日本経済新聞が20年以上前に発表しました。当時、この内容は衝撃的で賛否両論となりましたが、今や通説となっているようです。
当社は今年で創業50年目。30周年の時は特に何事もありませんでしたので「企業30年説」っていったいどういうことなのかと、その時は深く考えていませんでした。
しかし今更ながらに振り返ってみますと、これは、創業メンバーが大変苦労をし、その後の先輩たちが柱となる事業を築き上げてくれたからこそ、30年を継続できたものと思います。

今、当社は60周年目を迎えられるかどうか、
次の30年を継続できるかどうかが試されている真っ最中です。

人を育てる

事業というものは同じことを同じやり方でやっていると、いつしか衰退期が訪れます。
それから逃れる為には、変わり続けるしかないと言われています。
変化と向き合うのは私も含め社員達一人ひとりです。
だから、現状を変えてより良くしたり、新たな取り組みの提案ができる社員を育てることが私の大きな役割であり責任です。
見聞を広げる為に学ぶ、行動する。そういったことを社員に求め、機会も沢山提供していきます。

機会と言えば、当社は県外でのスキルアップの機会を用意できる会社です。
経営における大きな目標のひとつが、自社製流通MDシステムの中小スーパーでの全国シェアNo.1 。
県外でスキルアップした社員が高知に戻り、その目標を達成するための中核を担っていく。
そんな循環もデザインしながら、ゆくゆくは1997年以来の地場産業大賞の受賞。2度目の受賞が出来るほどの実績を積み上げて行きたいと考えています。

チャレンジを繰り返し、次のステージへ共に進もう

私が社長に就任してから新たに取り組んだこととして、行動指針を作りました。
「 真摯であれ 謙虚であれ 」
「真摯」とは真面目でひた向きであること、「謙虚」とは素直なことです。
これは私がいくつになってもそのような姿勢でありたい、特に新入社員の皆さんからの意見をいくつになっても素直に聞ける自分でありたいとの思いからです。
そして、この想いは全社員が共有して取り組んでいます。

ICT業界はスピードが速い業界です。
新しい技術が次々と出現し、それに対応していく技術の習得が求められます。
人と違うことを考え、他社との違いを出し、ビジネスに繋げていく。
その為に、よく学び、挑戦をし続けなければなりません。
日々、好奇心を持って「真摯」に「謙虚」に取り組むこと。

あきらめない こと。


高知県は、他県に先駆けて、経済規模の縮小、少子高齢化、災害対応など様々な問題に直面している課題の先進県です。
そんな高知県の企業や組織の課題解決をICTの力で支援させて頂くことは、当社が先進的なICT提供能力を身に付けるためのチャレンジの機会と捉えることができます。
私は、その機会で掴み取った成功体験や身に付けた力を新しい価値に換えて後進県となる他県へも展開し、お客様と地域と共に、60周年のステージへ突き進んで行きたいと考えています。

理念の中の一文、「世の人々から信頼され、誇りある企業集団になる」。
将来、その中心にいるのはあなたかもしれません。
お会いできるのを楽しみにしています。